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待ち合わせには少し遅れた。電話をかけたら見つけたと言われた。ブルーのジャケット、黒いTシャツ、白のパンツと革の靴。ボーダーのニット帽、サングラス。顔も含めてとにかく好きだった。

髭を生やしていた、とにかく好きだと思った。

少し歩いてカフェに入った。パスタを食べ、コーヒーを飲んだ。色んな話をした。

本が好きだとか、ヒップホップが好きだとかそう言うこと。

ホームセンターに行ってうちによるかと言われた。いいよと答えた気がする。

彼の家の近くの駐車場に止め、彼の車に乗り換えた。眼鏡が似合うねと言ってくれた。

ホームセンターで買い物をし、飲み物を買った。色んな話をしたけど、『俺には気を遣わなくていいよ』の些細な言葉で喜んだ。

 

家に着いてお酒を飲んだ。そうでないとうまくいれそうになかった。

どんな人がタイプか話をした。彼は自分と似ている人がいいと、私に言っているのか。

とにかく好きだなとずっと思っていた。

 

ソファからお姫様抱っこでベッドに連れていかれたのはかなり良かった。

と好きだとかそういうことを軽々しく口に出してはいけないけど、好きと言いそうだった。

 

感触が好きだった。あの人に抱かれてるみたいで。良かった。またあいたいけど。