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待ち合わせには少し遅れた。電話をかけたら見つけたと言われた。ブルーのジャケット、黒いTシャツ、白のパンツと革の靴。ボーダーのニット帽、サングラス。顔も含めてとにかく好きだった。
髭を生やしていた、とにかく好きだと思った。
少し歩いてカフェに入った。パスタを食べ、コーヒーを飲んだ。色んな話をした。
本が好きだとか、ヒップホップが好きだとかそう言うこと。
ホームセンターに行ってうちによるかと言われた。いいよと答えた気がする。
彼の家の近くの駐車場に止め、彼の車に乗り換えた。眼鏡が似合うねと言ってくれた。
ホームセンターで買い物をし、飲み物を買った。色んな話をしたけど、『俺には気を遣わなくていいよ』の些細な言葉で喜んだ。
家に着いてお酒を飲んだ。そうでないとうまくいれそうになかった。
どんな人がタイプか話をした。彼は自分と似ている人がいいと、私に言っているのか。
とにかく好きだなとずっと思っていた。
ソファからお姫様抱っこでベッドに連れていかれたのはかなり良かった。
と好きだとかそういうことを軽々しく口に出してはいけないけど、好きと言いそうだった。
感触が好きだった。あの人に抱かれてるみたいで。良かった。またあいたいけど。
2週間
前回の投稿から2週間経った。月日はうまくはいかなくて、2週間の間に出来たことといえば確定申告くらいでそれもまだ郵送していない。
恋人とはうまくいっていて、毎日連絡が絶えない。今この瞬間にも恋人に会おうとするバスの待ち時間である。暖かくなってきたことで油断したがまだ指先は寒いし、アルコールの入った体は言うことを聞かない。どうやらお腹も空いてきたようで、胃に違和感を感じる。容量の空きを告げるみたいに鳴る音に嫌気がさしてこのまま食べないでおこうかと思うくらいである。否、食べるに決まっているが。
今日はとことんモードに纏めた。タブリックのジレ、これはアルパカの毛を使っていて購入金額はもちろんなことクリーニング代もバカにならない。自重して欲しいものだ。無印良品のニットは気に入っている。ミニマルでいてボリュームのあるシルエットはなかなか出せない。中空芯なので軽い。ジルサンダーのパンツは言わずもがなシルエットが最高としかいえない。足が長く見える、お尻も綺麗に見える、とにかくジルのパンツのシルエットに勝てるものはない。靴下等の下着類は省こう。タッセルローファーはカーキでとにかくかわいい。これはもう持っている靴の中で一番足の形にあっている。初めから靴擦れもしなかった。2万円弱でこのクオリティは最高と言わざるを得ない。コスパ最強。バッグは言わずもがなMM6のジャパニーズバッグ。カーキで大容量のトートバッグ。見た目が可愛いが中に物を入れたら最後どこにあるか見つけられない。だが可愛いのでとにかくこれをどうにか使いたい。しかも高くない。これまで買った中で飛び抜けていいもの。マルジェラ最高。
服を紹介したが、言いたいことはこんなことではない。兎に角今日は恋人に会う。緊張するから今日もお酒を飲んで会う。アル中と言われようとも。昔の仕事場の前を通る。今日のメイクは最高だし、服も最高。それだけでいい。
キオスク 千秋楽
キオスク。2/27 千秋楽。
初めての舞台に心躍らせた。帰りたいと思っていたが、ステージを見るとワクワクが止まらなかった。
キャストが出てきて初めに歌って踊る。戸惑ったが手拍子をする。そうか、こういう感じなのか。
吉田メタル、声もタッパもでかい。声の出し方が普通じゃない。動きもすごい。女らしく、男らしく、の動きが歌舞伎と同じだけ染み付いているのだろう。ステージ上全てで演技しているので、主役じゃなくてもセットの上や中で演技を続けている。誰も見ていないであろうとも、新聞を読んだりタバコを吸っていたりする。すごすぎる。
ミニマリスト3
服が増えてきた。ブラッシングするついでに断捨離をしようと試みた。1着も減らない。次の春までにTシャツを新調しようと思う。
[outer]
Beige:Burberry ステンカラーコート
Black:Burberry トレンチコート
Beige:AVIREX トレンチコート(薄手)
Black:Barbour ビューフォート(オイル抜き)
Black:Patagonia マウンテンコート
Black:DANTON ダウンベスト
[jacket]
Black:unknown 革ジャン
Brown:UNIQLO U テーラードジャケット(3釦)
Black:UNIQLO U スウェットカーディガン
[tops]
Black:MUJI 中空真ニット
Black:MUJI タートルニット(太畝)
Brown:MUJI ハイネックニット(太畝)
Black:UNIQLO ニット(薄手)
Khaki:MHL. ニットベスト
Black:UNIQLO U 長袖Tシャツ×2
Black:UNIQLO 半袖Tシャツ×3
White:MUJI 半袖Tシャツ×2
[bottom]
Brown:UNIQLO U タックパンツ
Khaki:仏軍 軍パン
Black:ISSEY MIYAKE プリーツパンツ
Black:UNIQLO +J フレアスラックス
Black:universal orvel ワンタックテーパードパンツ
Brown:F/ce ブルーラインタックパンツ
[bag]
Black:GUCCI ワンハンドバック
Green:MM6 ジャパニーズバッグ
[Shoses]
Black:ZUCCa ロースニーカー
Black:unknown ソックスブーツ
Black:AVIREX 編み上げブーツ
Khaki:HARUTA タッセルローファー
生理痛
お腹が痛い。朝から痛い。8時頃トイレに行く。赤い。またかと思うけど生理用品を忘れたことに気づく。最悪だ。トイレを探して1つだけ見つける。仕方なくつける。3年前くらいに自分で買った物だ。粘着力が無くなっている。とりあえず着ける。お腹が痛い。
9時すぎてもう一度トイレに行く。お腹が痛すぎる。腰も痛い。次はナプキンを持ってトイレに行く。あぁ、赤い。まだ予定には5日ほど早い。理由はわかっているけれど、毎月よくもこれだけ痛いものだ。
お腹が痛い。痛すぎて吐き気がしてくる。頭も痛い。腰も痛い。もう何もやる気が起きない。食べたくもないし飲みたくもない。無理矢理昼食を詰めて薬を飲む。カイロを貼って湯たんぽを抱える。薬は効かない。寝る。昼寝の最中に痛すぎて踞る。痛すぎる。
薬がいつになっても効かない。痛いと言ってるのも疲れた。お腹が痛い。何も効かない。吐き気。
精神的にも疲れてきた。全ての物事に泣きそうになる。全て肯定されたい。愛されたい。
卑屈になるなよ、可愛くないなって自分に言う。同時に、生理の時には別れよ優しくしてくれって感情がせめぎ合う。愛してくれ。
お腹が痛い。吐き気がする。腰もいたい。座ってもたっても寝転んでも、何しても何もしなくても痛いし辛い。だれか無条件に愛してよ。
バレンタイン
愛、人を思いながら贈り物を選ぶ。昨年のバレンタインは送る相手がいなかった。自分用にチョコレートを買ったような気もする。その前は恋人がいた。ホワイトチョコのザッハトルテを渡したような気がする。マーマレードジャム。ドライフルーツのオレンジ。その前は確か恋人がいなかった。もう、何歳の頃に恋人がいて、何を渡したかを覚えていない。だけど今年はバレンタインに恋人がいるようで、ここ数週間は悩んでいる。皆目見当がつかない。28歳の男性は何が好きなのか。チョコ、これは渡す。至極当たり前かのように。買った方が美味しいのはわかりきっている。これはどこで買うとする。お酒を一緒に買いたい。ウイスキー、スコッチかバーボンか。スコッチの方が好みだけど何せ会う日までに間に合いそうにない。クラフトビール、6本だと少し重たい。4本、おそらくこれくらいだろう。何かしらの賞を受賞しているらしい。黒ビールもある。あぁ私は好みではないけれどチョコにはこれくらいのコクのあるビールが合うのかもしれない。お酒はこれでいい。あとはバスソルト。ただのバスソルトでは多分肌に合わない。恋人の肌が好きだったな、私は恋人の体温が好きだった。エプソムソルト(硫酸マグネシウム)これは私の好きなものでは重たすぎる、物理的に。もう少し軽いものがいいがあまりない。合わなかった場合にゴミになってしまうのは申し訳ないので1番小さい1kgの物を買う。ラベンダー。トイレの香りはよくラベンダーにする。入浴の最中にラベンダーの香りがすると私はトイレに行きたくなるのだろうか。否。後もう一つ何か渡したい。Diorのリップクリーム、名前を入れて渡したかったけれど間に合わない。これが本命。chanelのリップクリーム、持っているだけでテンション上がる。間に合わない。THREEのリップと歯磨き粉。これはどうしてこの2つをセットにしたかわからない。SHIROのハンド美容液とハンドジェル。香りは好みがあるから冒険しにくい。だけどこれがいい。あとはTHREE×FIVEISMのギフトセット。ハンドクリームとハンドソープ。これにする。ギフト包装をしてもらう。ビールは明日届くらしい。だが他のものはきちんと金曜までに届くのか不安になる。手紙を一緒に渡そう、Fもそう言っていた。下書きをする。読み返しては直す。紙に書き起こしてみる。また直す。手紙さえも小説のようになってしまったが仕方ない。これを書いて渡そうと思う。好きな人。恋人。眠たさを我慢して少し起きておく。瞬きの間に夢を見る。こういう感情を好きというのかもしれない。愛。
サンライズ
雨音を聞きながらsuchmosのMINTを聴く
十代の頃に聞いた曲を聞くことが多くなった
見たくないものを見ないようにするために、情報を絶った
愛していた人も、友人も、親族ですら私の行方はわからないのだろう
夏の早朝の気だるさが好きだった
朝四時に目覚めてパジャマのままでサンダルを履いた
潮風はいつしか私の機嫌を取るようになった
瓶を開けて炭酸の抜ける音がする、コーラはペプシでないといけなかった
朝はトーストを焼いて昼は麺を食べた
夜は決まっていなかったが大抵は同じ食事を繰り返した
気がつくとくびれていたお腹は指でつまめるようになり、四つん這いだった娘は
恋人とデートに出かける
彼に会う前に丁寧に梳かれた髪を見ると私まで笑みが溢れた
夏の早朝の気だるさが好きだ
まだ夫にも、娘にもしてやらないといけないことがたくさんある
空になった瓶には砂が溜まる
かつて愛していた人はもういない
恐らくもう、海の底にもいないのだろう