十一月

気づくと金木犀の香りはもうしなくなった。花弁は川に流れるか、道端で踏み潰されていた。

金木犀の香りの香水をしていた君を思い出す。

冬にCKoneの香水をつけていた。

「冬は孤独でないと」

君の口癖がどこかで聞こえる。

 

今年も秋が終わり、冬の間がやって来ました。この時期は人肌恋しくなり試されているようです。

この虚無が好きです。

 

十一月になりました。貴方はなにをしていますか。